気ままなに Exchange Server/SharePoint Server

Exchange サーバー、SharePoint サーバーについて勉強したことを記載していきます。

【Exchange 2013】 データベースのバックアップについて検討

[内容]
今回は、Exchange 2013 のバックアップ方式について検討します。
検討は以下の 4 方式

✅ Windows バックアップ

✅ DPM 2012 R2

✅ バックアップエグゼック 2014

✅ DACモード/DAG 遅延コピー

 

[検討1 - Windows バックアップ]
後述の technet 情報を見る限りだと以下
※ 無料なので制限は多いですね。

・Exchange MBX 上でしか動作しない。(ローカル)
・増分は取得できない。
・回復用データベースは利用できない。(使うことはないと思いますが。)
・データベース単位で復元ができない。
・Exchange 2010 ではパッシブのデータベースをバックアップできないが、Exchange 2013 では可能

参考情報
Windows Server バックアップを使用した Exchange データのバックアップと復元: Exchange 2013 Help

メールボックス データベース コピー: Exchange 2013 Help

バックアップ、復元、および障害復旧について: Exchange 2010 のヘルプ

 

[検討2 - DPM 2012 R2]
・DPMサーバー1台で 80 TB までが対象
・アクティブもパッシブもバックアップ可能
・最大20ノード、10000メールボックスをバックアップ可能  ※ 10000メールボックスデータベースの間違いかな。
・8つの並列バックアップが可能
・増分も対応

参考情報
Exchange 2013 の前提条件

 

[検討3 - BackupExec 2014]
一番機能が多そう。

・アクティブもパッシブもバックアップ可能
・基本的にはパッシブからとってくれる。
・PSTファイルに復元可能
・メールボックスアカウントを再作成できる。
・DAGのシーティングを実行できる。

参考情報
Requirements for using the Exchange Agent

[検討4 - DACモード/DAG 遅延コピー]
・バックアップソフトウェアがいらない。
・Exchangeサーバーのライセンス費用が掛かる。

見解
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☑ Exchange 以外のバックアップも取ることがあると思うので基本的には、その製品または、追加でDPMかBackupExecになるかと思います。あとは、構築ベンダーがどこの製品のナレッジが多いかですね。
☑ DPMもバックアップエグゼック等のバックアップ製品が無い場合で、更に、小規模の Exchange を構築している場合は、Windows Server バックアップで十分ですね。
☑ Exchange 組織のためにバックアップシステムを構築している大規模システムの場合は、バックアップシステムはもういらないかもしれないです。IISレジストリ等一部バックアップは取れないですが、データベースだけなら DAC モードで Exchange サーバーのDRサイト&データバックアップサイトとして構成するのがランニングコストは安そうです。※バックアップシステムを管理する必要無いですので。

 

では、次に、各検討した製品をインストールして検証します。
続く。