気ままなに Exchange Server/SharePoint Server

Exchange サーバー、SharePoint サーバーについて勉強したことを記載していきます。

【SharePoint 2010】 InfoPath 2010 (2013) を利用したアンケートフォームの作成方法

SharePoint 2010 に既定で提供されいているアンケート機能では、カスタマイズが難しく、また、機能も多く無いためアンケート作成者にとっても、回答者にとっても使いずらい。もちろん、シンプルアンケートであれば管理者を返さず、ユーザーのみでアンケートを作成し、情報を収集できるため便利なことは間違いない。

下記のような使い分けを検討する。

 

✅ 既定のアンケート

・質問数が少ない

・ページ遷移、分岐ロジックを使用しない

・ファイルを添付する必要が無い

 

✅ InfoPath フォームアンケート

・質問数が多い

・表形式で回答したい

・ページ遷移、分岐ロジックを使いたい

・ファイルも添付したい

 

とゆーことで、まずは、一般的なInfoPath フォームアンケートを作ってみる。

 

✅ 前提条件

・InfoPath をインストールしていないユーザーもいるため Web (IEChrome) で回答できるように、Web ブラウザ フォーム で作成する。

・既定の機能だけ実施し、コード署名証明書を利用しないフォームを作成。

IE の [セキュリティ] で [ローカル イントラネット] に登録されている SharePoint サイトに作成する。

IE の [プライバシー] で [すべての Cokke をブロック] になっていないこと。

 

✅ 検証手順

1. InfoPath Designer 2013 (2010) を起動します。※ 画像は 2013 のものです。2010でも試しましたが変わりはないです。

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2. [空白のフォーム] をダブルクリックします。

3. 表示されたフォームを以下のように修正してみます。

※ 表の挿入や、コントロールからボタンを追加しただけです。

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4. 入力箇所は、併せて、10 箇所あるのでフィールドに追加していきます。

4-1 [フィールド] から [追加] をクリックします。

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4-2. 名前に [所属部署] と入力し、[OK] をクリックします。

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4-3. これを、すべての項目に対して実行します。※ ここで入力した名前は SharePoint のライブラリの列名として登録されます。

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5. 各項目に作成したフィールドをバインドします。

5-1. 所属部署にカーソルを合わせます。

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5-2. 上記の状態で、[マイフィールド] の [所属部署] を右クリックし、[テキストボックス] を選択します。※ 今回は全て、テキストボックスですが、適宜他のボックスも使ってください。

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5-3. 下記のように、バインドされます。そして、これをすべての項目に対して実施します。

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5-4. この状態で [プレビュー画面] をクリックして、各項目に入力できるか確認します。

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5-5. 下記のように 10 箇所入力できる欄が表示されていればOKです。

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6. [ファイル]-[フォームの詳細オプション] より、[互換性] を選択します。

7. [フォームの種類] で "Web ブラウザ フォーム (InfoPath 2010)" を選択します。

SharePoint 2010 は、InfoPath 2010 フォームである必要があるため。

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8. SharePoint 2010 サイト上に、InfoPath ライブラリフォームを発行します。

8-1. [ファイル]-[フォームの発行]-[ShrePoint ライブラリへフォームを発行] をクリックします。

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8-2. サイトのURL を入力し、[次へ] をクリックします。

サイト名: http://sps01:55/sites/test/

私の場合は、55のWebアプリケーションに、test サイトコレクションを作っています。

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8-3. 既定で以下のようになっていると思いますので、そのままで [次へ]

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8-4. [新しいフォームライブラリ] を作成するで、[次へ]

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8-5. ライブラリ名を [カレンダー申し込み] とし、[次へ] 

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8-6. 列をここで作成します。[追加]から下記のように設定し、[OK] をクリックし、列名を追加していきます。全部の項目を追加したら、[次へ]

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8-7. 確認画面がでるので、[発行] をクリックします。

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8-8. もし、下記のように、Webブラウザで開けませんとの互換性がないですよ。という警告が出た場合は、改めて、Sharepoint と フォームの種類が同じバージョンか確認してください。下記は、InfoPath 2013 で作成した状態で、ShrePoint 2010 に発行すると出力されますが、フォームの種類で、Infopath 2010 を選択することで回避できみあす。

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9. 発行した URL にアクセスします。

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10. [ドキュメントの追加] をクリックすると、フォームが開きます。

※ InfoPath で開いてしまう場合は、ライブラリの設定から、[ブラウザで開く] に設定が入っていることを確認します。多くのSharePoint ではサイトコレクション側で、既定でクライアントアプリケーションで開くに設定が入っているかと思います。

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11. また、[回答] ボタンを設定してないのでこれから設定してきます。

11-1. [データ]-[SharePoint ライブラリ] をクリックします。

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ドキュメントライブラリ: <先ほど作ったライブラリのURL>を記載します。

ファイル名: ライブラリに投稿するさいのファイル名を決めます。

[設定]

ドキュメントライブラリ: http://sps01:55/sites/test/DocLib/

ファイル名: concat("カレンダー", 従業員番号)

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11-2. [数式の確認] からエラーがないことを確認します。

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11-3. 下記のように設定し、[次へ] をクリックします。

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11-4. 既定のまま、[完了] をクリックします。

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12. ボタン押した時のルールを設定します。

12-1. [回答] ボタンをクリックし、[ホーム]-[ルールの追加]-[このボタンがクリックされたとき]-[データの送信] をクリックします。

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12-2. データ接続が、先ほど作った "接続名" であることを確認し、[OK] をクリックします。

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12-3. データを送信した後、フォームを閉じる設定をいれるため、先ほど作った規則から [追加]-[フォームを閉じる] をクリックします。

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12-4. 既定のまま、[OK] とします。

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13. 再度発行します。

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14. 発行が完了したら、URLにアクセスします。

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15. 試しに、投稿してみます。(Chrome です。)

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16. 投稿が確認できました。

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今回は以上です。

次回は以下の設定について記載します。

・Webフォームで保存や印刷などを禁止にする。

・配送先を、ドロップダウンボックスにする。

・部数を、半角数字のみ入力を許可する。

・投稿者は、自分のアイテムしか閲覧できない。(http://exchange-sharepoint.hatenablog.jp/entry/2015/12/02/202817 で済)

・個人情報をプロファイルから自動取得